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夕焼け色の思い出

幼い頃を思い出すと、どうも、景色が黄ばんでいる。
カメラのレンズに黄色いフィルターをつけて撮ったような映像が思い出されるのである。
一日中、夕方の西日に照らされているような、そんな感じ。
自分が生きてることも、見えていない部分にも世界があることも、さよならした友達にその後の人生があることも、いつか自分が死ぬということも、その頃はまだ、全く考えないでいた。
けれどその頃から既に、両親とは別の、見えないけれど確かにそこにある何かに、認められ肯定されることを、強く願っていたような気がする。
急に世界が遠くなる時、そのことを強く意識していた。
未だに、どうも、現実味がなく、表象としてのものより、概念としてのそのものが、主に感じられる。
1+1=2とか、つまり、そういうこと。
いつか誰かに言ったことがある、世界中の誰も彼もから好かれていたい。
その全体像がたぶん、これなんだと思う。
3件のコメント
[C140]
- 2009-03-13
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この写真。
影っていいですね。